踊りませんか。

きれいなもの至上主義

退団公演日記 4/6

羽田空港への便が比較的良いところに住んでいるので遠征の交通は専ら飛行機派である。新大阪から宝塚までのJRは乗り間違えそうで怖いのもあってなかなか新幹線を使おうという気にならない。かれこれ10年ほど東京 - 大阪便に乗りまくっているわけだが、思い返せばいつの頃からか機内WiFiがほぼ全便で使えて当たり前になり、紙の機内誌が消え(結構好きだったわりにWEBでは読む気にならない)、事前チェックインのQRコードは細かくなった。贔屓の退団とともに流石に今までほどの頻度では飛行機に乗らなくなると思うので、今後はそういった変化を逐次実感することもなくなるのだなあと思う。別に寂しいまでは行かないが僅かに感慨はある。

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雪月の場面、数回の観劇を経てわたしの中では完全に輝夜姫(男)の場面ということになってしまった。平安時代頃のお衣装を贔屓が着ているとなんだか妄想が走るきらいがあるのだが、出発点がどこであれ結局顔面が美しすぎるせいで世俗の争いに巻き込まれて最終的に出家したり月に帰ったりするので自分の趣味の一貫性に笑ってしまう。だいたいの妄想はすぐ国家を揺るがす陰謀が関わってくるし顔面が美しいと人の欲をぶつけられて大変な目に遭います。輝夜姫(男)も美しすぎるせいでルッキズムに翻弄されなんか色々大変な目に遭った挙句月に帰るんだな……とか妄想しながら見ている。周りの皆さんは迎えに来た月人(つきんちゅ)です。どうでもいいが背景の月が下弦の月から逆回しで満ちていくところに色々深読み&こじつけしがいを感じていいなと思っている。最後に着る打掛?の長さが4mであることを歌劇でもスカステでもおっしゃっていたのであれを見るたびに「あれが4m……」と思う癖もできてしまった。大階段って上ると4mもあるんだ〜という発見もありました。

「直衣着るの初めてなので皆さんに新鮮に見ていただけると思う」とスカステでおっしゃっていて「WELCOME TO TAKARAZUKA東宝のアレは?」と思っていたが、あっちはどうやら束帯らしい。厳密〜!