踊りませんか。

きれいなもの至上主義

退団公演日記 5/7

いよいよ最後の5日である。ここから楽までずっとこっちにいるため、実質最後の遠征だ。ここに来て「ほんとに千穐楽って来るんだ……」という謎の感慨が生まれており、どうにもこうにも落ち着かない。本当にやるの?白服、着るの?

で、何が複雑かと言うとこれからまだ東京があるのである。わたしは東京の人間なのでこれからがむしろ本番であり、観劇回数もなんならまだ全体の半分にも達していない。まだ前半戦もいいとこなのであるが、このタイミングで白服着てサヨナラショー観て退団セレモニーも観るのはなんとも不思議な気分だ。まだあるんだよな……半分以上……。

とはいえ度重なる遠出で結構身体にはキており、観劇時以外は基本的に帰りたい。帰って寝たい。観劇している間だけは心底楽しいのだが、ムラにもホテルとか民泊とかではない "自分の家" が欲しいものだなあと切実に思う。東京は東京で毎日のように日比谷に行くので大変だと思うが、とはいえホーム戦なのでこちらに有利である(?)。早くこの業(カルマ)を終えたい気持ちと終わるなんて嘘でしょという気持ちと、ついでに贔屓が幸せに退団できるならそれ以上望むことは何もないなという気持ちと、なんだか色々なものが綯い交ぜになってぐちゃぐちゃしている現在である。